片乳首出したおっさんの後つけたら天空の剣見つけたwwww 第1章

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:06:28.98 ID:f1FxIDyP0
自宅警備員にから勇者にクラスチェンジwwww

 
2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:06:57.83 ID:3CmiI49A0
魔王倒してこいよ

 
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:07:15.10 ID:f1FxIDyP0
俺がいつものように春夏秋冬、季節構わず焚き火炊いては
近所の人に冷たい目で見られていたある日
サンチョとかいうおっさんが一人で住んでいる家に
片方の乳首が丸出しな無骨なおっさんと、紫だらけの服装の陰気なガキの親子がやってきた
おっさんの方はこのちんけな田舎村では顔が知れた存在らしく
「パパさんパパさん」とはやし立てられている
あのおっさん、あの格好で神父か何かか?
新興宗教乙



 
4 :◆Xdkl.GWZCA :2009/01/12(月) 02:07:48.01 ID:sGKlmiYoO
派遣村で仲間増やしてこいよ

 
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:08:02.27 ID:f1FxIDyP0
今日も寒い日が続く
よく考えたら日がな一日焚き火の前にいるので家がないことに気づく
自宅警備員じゃないじゃん俺wwww

パパさんの息子の紫がたまに話しかけてくる
この村には子供がいないので話し相手が欲しいのだろうか?
まぁ俺はこの村では若い方だし話しかけやすいとふんだのだろう

・・・まぁ俺、今年で30だけど

しかしながら無償で相手をしてやるほど暇ではないので
持っているひのきの棒を薪代わりに要求したら泣きそうな顔をした



 
6 :幸子EXの川流れ:2009/01/12(月) 02:08:25.10 ID:7r6vKvQzP BE:410598735-PLT(32324)
sssp://img.2ch.net/ico/u_unko.gif
うはwwwwwwヤフオクで高値wwwwwwwwwwwwwwゆめがひろがりんぐwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

 
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:08:38.04 ID:f1FxIDyP0
最近、パパさんと息子の顔を見ない
どうやら近場のアルカパに行っているらしい、が俺には関係ない
強いて言えば燃やすものが無いときにサンチョの家の地下に薪を
盗みに入りやすくなったくらいか?
ちなみにパパさんが居るときは
「ぬわすっ!」
とか言いながら切りかかられて三日三晩夢に見た
顔を隠しておいて本当に良かったと思った



 
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:08:46.26 ID:EEUQPiRDO
>>3
コピペ?

 
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:09:28.30 ID:f1FxIDyP0
もう春だというのに一向に暖かくなる気配がしない
きっと妖精の国とかで春を呼ぶための道具(フルートとか)が盗まれて
春が遅れているに違いない、とかとても具体的な妄想を考えた
PCもないのに寝とげ厨みたいな発想が自分でも気持ち悪い

いつの間にかパパさんと息子が帰っている
また薪を盗むのに骨が折れる日が続きそうだ・・・



 
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:10:08.78 ID:EEUQPiRDO
おもしろかったね

 
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:10:16.96 ID:f1FxIDyP0
>>3

もしかして前の読んだことある?

 
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:10:26.01 ID:/FMzPKOnO
なんか前も見た気がするコレ。
前回は完結しなかったの?

 
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:11:03.38 ID:f1FxIDyP0
間違えた
上の>>8だわ


 
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:11:36.75 ID:f1FxIDyP0

最近、ようやく暖かくなってきた
暖かくなってきたのと同時期くらいに紫がペットを連れ出した
でかいぬこだ
でもなんかぬこっていうよりもトラに近い
ぬこ好きの俺が撫でようとしたら手のひら切り裂かれた
服が赤く染まった・・・元々だけど

ついでに紫は見せ付けるようにキラキラ光る玉を持って歩き出した
「ちょwwwお前の金玉でかすwwww」
なんてねら〜みたいなことは言わない
というか俺は燃えないものには興味がない
萌えにも興味がない



 
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:13:10.12 ID:f1FxIDyP0
>>12

スマン、まとめ頼むの忘れたので最初から投下してる


 
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:13:45.76 ID:f1FxIDyP0
最近・・・というより以前からなのだが
パパさんが時々村の奥の洞窟に一人で入っていくことがあった
何をしているのか気になる
ある時、流石に暖かくなってきて焚き火にも飽きてきたので
パパさんの後を付けてみることにした

ついていくと、村はずれのボートを管理しているじいさんの家に入っていった
どうやらボートを使って洞窟の奥に入るらしい
俺も付けてみようと思い
「ボートを貸してくれ」
と頼んだら500G要求された
ボート一回がブーメランより高いとかどんだけだよと
俺はインフレを嘆いた
ちなみに俺の所持金はサンチョの家の地下から盗んだ力の種を
売った112Gのみだ

ボートは諦めた



 
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:14:46.92 ID:f1FxIDyP0
ボートを借りるには後400G足りない
まぁ日勤の仕事を数日やれば貯めれない事はないけど
正直からだが働くのを拒否している
てか、働けたらこんなとこで焚き火なんか炊いていない
どうしようか?

迷った挙句俺は


泳ぎの練習をすることにした


 
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:15:17.03 ID:f1FxIDyP0
洞窟の入り口のあたりで早速泳ぎの練習を始めた
久しぶりに泳ぐと気持ちがいいが息が続かない
流石30ニートの体力wwww25Mすら泳げないwww
しかしまぁ泳いでれば体力もつくだろう

うはっwww重数年ぶりに健康的な生活ワロタwwwww
とか言ってたら村の入り口に居るおっさんに連行された

容疑は猥褻物陳列罪だそうです



 
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:16:35.67 ID:f1FxIDyP0
流石に裸でおよぐのはまずかった
仕方がないので道具やでただのぬのきれを買って水着代わりにする
ちょっとしたターザン気分だ
俺のカッコよさが気持ち上がった

三日ほど泳いでいると何とか50メートルくらいは泳げるようになった
俺はやればできるこなんだと今更ながらに気づいた
とか思っていたら陸に上がったところが洞窟の中でおおきづちにつうこんくらって死んだwww

・・・気づいたら全裸でシスターの前にいた

死にたい



 
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:17:37.28 ID:f1FxIDyP0
よく考えたらボートの相手に泳ぎでついていくとか
俺どこのイアンソープだよとか思ったので仕方ないので
金策に走ってみた
酒場とか道具屋の裏とかで道具とか小銭とか拾った
やくそうやらまんげつそうやらとGが少し・・・
道具類を全部売っても数十Gで俺の所持金はやっっとこ200Gくらい

オラクルベリーってどこでしたっけ?



 
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:19:13.59 ID:f1FxIDyP0
人間地道が一番なんだと思い知らされた
それでも働く気にならないのはなぜだろう?
俺は泳ぐ練習を再開した
一週間くらい続けてると心なしか楽しくなってきた
よく考えたらなにか一つのことに一生懸命になってるのは20年ぶりくらいな気がする
「あの頃はあんなに夢中になれることがあったのに・・・」
そんなことを呟いてみた

そして今日も俺は泳ぐ
とりあえず泳ぐ
いつかパパスの後をつけるために・・・



 
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:20:06.81 ID:f1FxIDyP0
ある時、またしてもパパさんと紫親子が出掛けることになった
今度の行き先は川を隔てた先にあるラインハットという国らしい
何でもそこの王様直々のお呼び出しとの事で、パパさんが意外と
知られた人物らしいということを再認識した
有名なのは乳首だけじゃなかったらしい

よし、こうなったらパパさんがかえって来るまでに何とか
泳げるようになってパパさんのボートについていけるようになって置こう
そう考えると俄然やる気が出てきた



 
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:21:41.21 ID:f1FxIDyP0
泳ぎを始めてから二月ほど経った
正直かなり上達してる
体力もついてきたし今なら遠泳とかいける自信があるよ俺
これならボートも見失わずについていくことくらいはできるだろう

ちなみにシスターに全裸を見られてから
俺は洞窟内のモンスターから逃げられるように装備を整えた

Eたけのやり(そこらへんの竹削りましたww)
Eおなべのふた(サンチョの家からもらいましたww)
Eヘアバンド(ひろいましたwww)
Eステテコパンツ(サンチョの名前入り)

二回目の連行です 本当にありがとうございます



 
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:22:26.42 ID:f1FxIDyP0
本人はいたって真面目なんだけどシュールすぎたのか
入り口のおっさんはあきれたような顔で説教してきた
そして悲しいことによく考えたら・・・俺のほうがこいつよりも年上だった・・・○| ̄|_

釈放されたときにおっさんがお古の皮のよろいと皮のぼうしをくれた
少しイカ臭いけどありがたくもらっておいた
これで一角ウサギくらいならいい勝負しそうだ



 
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:23:30.77 ID:f1FxIDyP0
パパさんがラインハットに言ってから数週間が過ぎようとしていた
パパさんは一向に帰ってくる気配がない
どうしたのだろう?
門番に聞いても分からない
サンチョに聞いても分からない
そして泳いでばかりの俺


・・・困った
早く帰ってきてくれないとそろそろ飽きそうだ



 
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:24:52.17 ID:f1FxIDyP0
ある時、村が少しばかり騒がしくなった
なんだろうと思い近場にいたサンチョに聞くと
なんとパパさんが行方不明になったとの事

ちょwwww俺の目標wwwww

詳しい話は分からないが何でも紫とラインハットの王子も行方不明だとか
そういえば誰かが子供をサラって嫌らしいことをしている魔物が居るとかなんとか
言っていた気が・・・
まぁそんなことはどうでもいい

仕方なく俺は・・・

焚き火の準備を始めた
季節は既に初夏だった




 
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:26:13.47 ID:f1FxIDyP0
俺は数十年ぶりに出会った目標を見失った
別に悲しいわけじゃない
またこうして季節感無視でひたすらに焚き火を炊く毎日を送るだけだ
別に・・・大したことじゃ・・・な・・・

今日、サンチョが村を出た
何でも故郷に変えるらしい
村を出る間際のサンチョはこの世の終わりのような顔をしていた
それを見て俺は
「あぁ、パパさんはもう帰ってこないんだな・・・紫も・・・」
改めてそう実感した



 
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:26:49.67 ID:ZDEUdt+XO
>>25
門番に聞いてもわからない
サンチョに聞いてもわからない
イヌのおまわりさん思い出したw

 
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:28:04.06 ID:f1FxIDyP0
本格的に夏が到来した
しかし今日も俺は焚き火を炊く
てか、やってて思ったんだがこれは最早キャンプファイアーだ
近くの森では蝉の声がうるさい
誰かがギラの練習でもしているんじゃないかという暑さなのに
俺は川に入る気がしなかった
なぜかは自分でもよく分からない

ただ、少しだけ
以前よりも少しだけ

焚き火に熱中できなくなっている自分が居た



 
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:28:24.36 ID:OuoeU9jq0
あれ・・・結構面白いな・・・・・

 
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:29:28.42 ID:9Z0TBGohO
焚き火ニートか
前読んだ所まで待つぜ

 
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:29:43.62 ID:f1FxIDyP0
夏も中盤になろうとしている
最近村の周りでは悪い噂ばかりが聞こえてくる
魔王軍が勢力拡大のために動き回っているだとか
こんな小さな村にも魔王がやってくるかもしれないだとか
心なしか村の雰囲気も暗い
俺はそれに輪をかけて食らい
こんな田舎村で魔物に襲われ虫けらのように死んでいく・・・
今の俺にはその程度の死に様がお似合いなのかもしれない



 
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:31:09.14 ID:f1FxIDyP0
ある時、いつものように俺が薪をくべていると
突然切り裂くような悲鳴が上がった
声のした方に行ってみると・・・門番のおっさん(年下)が死んでいた
おっさんの前に立っているのは・・・

「ほーっほっほ、こんなところに人間が・・・それにしてもちんけな村ですね〜。まぁついでですから・・・」


皆殺しにしてあげましょう


俺はあまりの恐怖に失禁し、おっさんの死に様を見て嘔吐した

 

 
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:32:53.59 ID:f1FxIDyP0
吐いた後、すぐに正気に戻る
「逃げないと」
そう思った
それしか考えられなかった
死ぬのが嫌だった
こんなちんけな村で
30過ぎても家庭も持たず職も持たず
夢も目標も今日を生きる気力すらも・・・何も持たずに・・・
俺にはまだやりたいことがたくさんある・・・

・・・何を言ってるんだ俺は?

不思議だけどそう思った
口元によだれを垂らし、肺が爆発するほどに全力で走りながら
なぜか頭の中は冷静だった

「何も持っていない?」
違う何ももとうとしなかった

「何もできなかった」
違う、ただやろうとしなかった

ただ漠然と日々をすごし
ただ漠然とチャンスを見過ごした

そんな俺が今更何を・・・
俺は走るのを止めた

死のう・・・あのおっさんのようにせいぜい惨めに・・・やっぱり俺にはそれが似合いの最後だ・・・



 
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:33:39.56 ID:pUctYygJO
早く!じらさないでよ!

 
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:33:52.15 ID:f1FxIDyP0
俺は振り返った
後ろにはかまみたいな喋り方をする魔物が立っていた
「おや?逃げないのですか?面白くない」

正直今の俺はかなりかっこ悪い
服はげろまみれ、ズボンは股がビショビショ
急には走ったせいで肺が酸素を取り込まずひどい顔をしている
そんな俺を見ると魔物は

「ふ〜む・・・つまらないですね〜」

そういいながら
近くに居た宿屋の主人にメラミを放った
主人が一瞬で火達磨になる

「開き直られると非常にテンションが下がります。仕方がありませんあなたは」

そこで私のショーを見ていなさい

意味が分からなかった
というよりは最早脳が考えるのを拒否していた
目の前で次々に焼かれていく村人たち

俺は肉の焼ける匂いをかぎながら気を失った



 
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:35:22.02 ID:f1FxIDyP0
気づくと辺りには人が腐った嫌なにおいが立ち込めていた
俺は気絶する前のことを思い出して胃がからになるまで吐いた
ひとしきり吐き終わると辺りを見回す
死体と焼けた家しか見当たらない
最早この村は死んだのだ

俺は何とか立ち上がると川で水を浴び、火を炊いた
火に当たりながら俺は

「殺す価値もないって事か」

そうつぶやいた
きっと今の自分をGにしたらやくそう一つ買えやしないだろう
それくらいに俺は価値の無い人間なのだ
情けない、情けなくて涙が溢れた




 
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:36:27.91 ID:f1FxIDyP0
少し休んだ後
村人達の死体を埋葬した
一生分くらいの穴を掘ったので体が痛い
唯一、村はずれだからかなんを逃れたボート屋のじいさんのところに行くと
じいさんは暖かく俺を迎えてくれた

「じいさんありがとう」
「気にするな、それにしてもまさかこんなおいぼれが生き残るとはな・・・」

じいさんは魔物に襲われたときボートの点検で洞窟内にいたそうだ
戻ってきたときの参上には心臓が張り裂けそうだったと言っていた

「ここには最早わしとおまえさんしかおらん。好きに使うとええ」
そういうとじいさんは床についた
俺は久しぶりの布団にも関わらず一睡も出来なかった



 
39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:38:15.20 ID:f1FxIDyP0
じいさんはショックからか寝込みがちになった
俺はじいさんの看病をしたり、時々はかに供え物をしたり
じいさんの変わりにボートの点検をして過ごした
じいさんは
「せっかく拾った命じゃ。わしなんかに構わず好きに使うとええ」
そう言ってくれたが俺にはじいさんを置いていくことなんかできない・・・

いや、ウソだ
本当はただここを出て行くのが恐いだけだ
この村しか知らず、知ろうとせず、焚き火の前で現実から目を背けていた俺を
迎え入れてくれる世界など最早存在しないのだ

じいさんは俺の顔を見ると、少しだけ笑い
「まぁ好きにするとええ、何度も言うがどうせ拾った命じゃ」
俺は心を見透かされたようで心臓がグっとなった



 
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:38:38.97 ID:wLCeMHK0O
やっぱ深夜はいいスレに出会える

 
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:38:57.69 ID:f1FxIDyP0
ある日、ボートの点検をしがてらいつもよりも
洞窟の奥のほうに入ってみた
奥のほうはこんなになってるのか、とか思いながらすすむと
陸地を見つけた
降りたって見るとその先には下に降りれるようなところもあった
ここはもしかしたら以前パパさんが利用していたのかもしれない

小屋に戻ってじいさんにその話をすると
ぱぱさんのことを少しだけ話してくれた
何でもパパさんは実は中々にやんごとない家柄の人間だそうだが
諸事情で紫を連れて何かを探しながら世界を旅しているらしい

んじゃあ洞窟の奥にパパさんの探し物があるのか?

「それはないじゃろう。この洞窟にそんな大層なモンはねむっとらん」
だとしたら何のために・・・・?

「ふむ・・・何かを隠した・・・というのはどうだろう?」

・・・何か隠すために毎日通うのか?


 
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:39:22.96 ID:qxuo4Z2yO
村壊滅させたのラインハットの兵士じゃなかったっけ?

 
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:40:15.17 ID:f1FxIDyP0
じいさんの話を聞いてから数日が過ぎた
俺は何となくボートの点検と言って洞窟の奥に行っては
階段の前まで行って戻るを繰り返していた
正直いって洞窟の奥でパパさんが何をしていようが
今となっては関係ない
それでも気になるのは自分なりに何か思ってのことなのだろうか?
小屋に帰るとじいさんが引き出しから何かを取り出していた
「おお、帰ったか。丁度いい。これをお前さんにやろうと思ってな」

それはじいさんが若い頃に使っていたというたびの道具だった
装備一式にやくそう、どくけしそうなど一式揃っている

「別に出て行けとは言わん。ただその・・・お前さんはまだ若い」
「そりゃあ30は過ぎているかも知れんがそれでもこのわしよりは遥かに若い」
「若いということはそれだけまだ可能性があるということじゃ」

可能性・・・そんなものが俺にあるのだろうか?


 
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:41:17.94 ID:f1FxIDyP0
>>42

本来のストーリーだとパパスのヘンリー誘拐疑惑でサンタローズは滅ぼされます
しかしながら子供の頃から俺はこの設定に納得がいかなかったのでここでは
本来とは違う展開で話し進めています
一応ヘンリーは誘拐されたがそれはモンスターに
パパスはそれを追ってモンスターに殺されたというのが公になっている感じ
まぁあくまでこれは焚き火ニートが主人公なので他はあんまでてこないため悪しからず

後はこの方が話がドラマチックになるかもしれないという1の勝手な妄想です


 
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:42:06.71 ID:f1FxIDyP0
「可能性なんてもんはやるかやらないかじゃ、やれば0が1になる」
「これを言うのは三度目じゃが、どうせ拾った命じゃ。生まれ変わった気になって何かを始めても遅くは無いと思うぞ」

そう言うとじいさんは床に就いた
俺は・・・何かが心臓のあたりで暴れるのを感じていた
秋が来て草木が夏とは違う彩りを見せるようになった
俺は相変わらずじいさんの変わりにボートの点検やら
墓の掃除やらをして過ごしていた

ある時、ラインハットの兵士がやってきてこう言った
「パパス殿の住んでいた村というのはこちらか?」
パパスって誰だろうと思ったがどうやらパパさんのことらしかった
何でもラインハットの北にある遺跡でパパさんの遺体が見つかったらしい
死体は呪文で焼かれていて無惨な姿だったらしい
紫のことを聞くと、そちらは王子共々行方不明のままらしい・・・
「それでこれなんですが・・・」
そう言うと兵士は一枚の煤けた紙を取り出した



 
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:42:55.26 ID:f1FxIDyP0
見ていいのか?と聞くと
「あぁ、誰かパパス殿にゆかりのある者がいれば良かったのだが・・・今となっては誰が見ても同じだろう」

俺はその紙に目を通す
するとそこには


「む す こ を た の む」


そうかすれた血文字で書いてあった
恐らく死に絶える前の最後の力を振り絞って書き残したものだろう
もし俺にいつか息子が出来たとして、死の間際にここまで子供のことだけを考えられるだろうか?
俺は自問自答した
そして、それと同時に・・・なぜか涙が溢れてきて止まらなくなった・・・



 
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:43:54.83 ID:qxuo4Z2yO
>>44
把握。横やりスマンね

 
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:44:54.55 ID:f1FxIDyP0
「一応遺品と言う事で届けに来たのだが・・・彼は世界中を旅していたそうなので
故郷も分からない。それならばせめてゆかりのあるものに渡そうと持ってきたのだが・・・」

俺は、あることを決めた

「これ、俺に預けてもらえませんか?」


 
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:46:07.23 ID:iyw5abBv0
寝ようとしたのに何でこのスレ見つけてしまったんだ・・・
支援

 
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:46:10.30 ID:RU+2MVqeO
サンタローズ滅ぼしたのライハットだろ?

 
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:46:38.43 ID:A4c/Eewp0
そいや

 
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:46:46.08 ID:f1FxIDyP0
「はぁ?」
「お願いします!」
「だが、君はパパス殿とは何の縁も無い他人だろうが?」
「お願いします!!」

正直自分でも何がしたいのか良く分からなかった

自分とパパさんは別に大した間柄じゃない
当然パパさんに対して何かをする義理もない

だけど・・・

ここでもし自分がパパさんのこの言葉を受け流してしまったら
誰がパパさんの思いを汲んでくれるというのだろうか?
勝手だけどそう思ってしまった


 
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:47:09.12 ID:A4c/Eewp0
>>50
>>44

 
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:47:42.43 ID:f1FxIDyP0
結局、紙切れを預けてもらうことは出来なかった
その代わりに俺は兵士とある約束をした

「じゃあ、俺がパパさんの故郷を探します。ついでに息子も探します。
もしも俺がそれを見つけられたその時は・・・その紙、俺に預けてください」

兵士は少しだけ驚いた顔をした後
「・・・分かった。何が君にそうまでさせるのかは分からないが・・・パパス殿は幸せものだな」
「君がもしパパス殿の故郷か息子を探し出したそのときは再びラインハットを訪れたまえ」
そういい残し去っていった

ラインハット兵が帰った後、俺はじいさんのところへ走って帰った

「じいさん!あの旅の道具俺にくれ!」


 
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:49:27.17 ID:f1FxIDyP0
じいいさんは笑うと、嬉しそうに道具を取り出して俺の前に置いた
「急にどうした?どんな心変わりがあったんじゃ?」

「別に大したことじゃねえさ・・・ただ、これはきっと今世界で俺にしか出来ないことなんだ」
「そうか・・・」

じいさんはまた嬉しそうな顔をした
「何はともあれ「目標」があるのはいいことじゃ。頑張れよ若者」

若者・・・なんて久しぶりに呼ばれた気がした
 

 
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:50:03.60 ID:f1FxIDyP0
一晩明け装備と道具を確認する
しかしながらサンタローズから一歩も外に出た事のない俺が
いきなり大冒険かますなんていうのは自殺行為に等しいわけで
とりあえずじいさんのアドバイスもあり、あの洞窟を探索して
ちょっとは経験を稼ごうということになった

入ってみると洞窟は結構深いらしく、奥まで行くのはかなり骨が折れそうだ
とはいえモンスター自体は大したこと無いのでとりあえずガンガン進む
なんせ俺には水泳していた時に鍛えた体力が少しはあるから雑魚程度なら相手になら・・・

ちょwwwなんかでかいカメ出てきたこれwwwww


 
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:50:36.21 ID:RU+2MVqeO
>>53
ワカタ

 
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:50:51.84 ID:f1FxIDyP0
カメ強いwwww
てか硬すぎワロタwwwww
たけのやり真っ二つwwwww

そんなこんなで死にました
横にメタルスライムいたけど全然目に入りませんでした
ついで言うとGが半分に減るの初めて知りました


 
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:51:54.22 ID:f1FxIDyP0
入り口付近に居た敵が雑魚ばっかだったので油断してた
流石にあの面子にたけのやり一本で挑むのはまずかった
とりあえずじいさんに何か無いか聞きに行くと
「あるにはある」
といって鉄のやりを出してくれた
あるなら出せよじじいwww
するとじいさんは
「持ってみれば分かる」
いわれた通りに鉄のやりをもってみると
ちょwwww重たいwwww

「今のお前には持てんよ」

俺はこの日から腕立て伏せをはじめた


 
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:52:04.96 ID:RU+2MVqeO
ガメゴンでやられるとはwww

 
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:52:31.15 ID:bON50eLLO
おっ、これ続きが気になってたんだよ

 
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:53:52.34 ID:f1FxIDyP0
薪ぐらいしか持っていなかったこの腕で鉄の固まり振り回すのは無理がある
うでた背伏せも長年なまった上腕二頭筋のせいで振り回すどころか持つので精一杯
とりあえず腕立て始めるけど最初は15回くらいで腕が死ぬ
じいさんに失笑されるレベルだ
二週間くらいやってやっと30回ぐらいまで出来るようになった
しかし、まだ満足に振り回すには至らず引き続き鍛錬が必要だ

季節はこの頃には冬に入ろうとしていた
ちなみに今の俺の装備

Eどうの剣(鉄のやり)
Eうろこのたて(お古)
E皮のぼうし(お古)
E皮のドレス(お古)

足が少しスースーする


 
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:54:41.73 ID:f1FxIDyP0
入り口辺りで雑魚相手に経験地稼ぎ
終わったら腕立て
ボートの点検
じいさんの介護
墓の掃除

こんな感じで毎日が続く

腕立てを初めて二ヶ月ほど経ち要約鉄のやりを振り回せるようになった頃
俺は久しぶりに洞窟の奥へと歩を進めた
もちろん目的はあの亀頭にお礼参りをするためだ


 
64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:55:28.40 ID:f1FxIDyP0
階段を下りたところで奴は早速姿を現した
ちょwww三匹とか卑怯だろwww
しかし俺は慌てない
あらかじめ立ててあった作戦を実行する
まず一匹目に一撃を入れた後
すかさず10Mほど離れる
奴らは動きが遅いので追ってくるまでに時間が掛かる
追ってきたところをまた一撃
そしてまた逃げるを繰り返す
そんなこんなで時間は掛かったもののカメを撃破

俺テラ頭ヨスwwwww

これでもうカメは恐くないなと思っていたのもつかの間だった



 
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:56:05.56 ID:Kyl2eKSs0
あれ?
前にもこのスレあったような・・・・

 
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:56:10.93 ID:f1FxIDyP0
それは俺が調子に乗って
「作品は違うけどおk、トルネコの冒険大作戦」
という名のただのヒット&アウェイを繰り返していた時のことだった
なんとカメと一緒に変なクマが出てきた
どこらへんが変かというと主に顔の辺りが気持ち悪い
体はクマなのに顔はフクロウとかどんなキメラだよきめぇwww

とか言っているのもつかの間
なんとこのクマ、ヒット&アウェイが通用しないのである(世界まる見え風に)
これには流石の俺もびっくり

というわけで意外な伏兵にやられてまた死にますた


 
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:56:45.45 ID:f1FxIDyP0
というか今更気づいたのだが単純に俺のレベルが低いのが一番の問題らしい
しかしながら勇者でも、何でもないただの元ニートなのでレベルを上げたところで
ステータスの上がりなどたかが知れている
それに良く考えたら近所のこんな小さな洞窟で苦戦しているような俺が
大口叩いてパパさんの故郷を探しに行くなどとよく言えたものだ

俺は次の日から洞窟に行かなくなった
腕立ても最初のうちは続けていたがそのうち理由をつけて止めてしまった
体を動かさないと途端に寒さが厳しい季節だったことを思い出させられた

俺はまた焚き火を炊く生活に戻ろうとしていた・・・



 
68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:57:24.36 ID:f1FxIDyP0
まだまだ寒い季節が続く
川もこの季節には凍ってしまってボートの点検すら出来ない
途端にやることの無くなってしまった俺は村の中をぶらぶらして回った
寒くなってからは墓の手入れをしていなかったので荒れ放題になっている
そろそろやらないと、と思ってはいるのだが
明日にしよう、とか今日は道具を持ってきていないからとか
理由をつけて結局やれないでいる・・・

どうしよう、これじゃあ逆戻りだ

じいさんは寒くて腰や関節が痛むらしくあまり起きてはこない
じいさんは今の俺を見たら何と言うだろうか
俺が目標を見つけたときはあんなに嬉しそうな顔をしてくれたのに・・・

俺は食事を持っていくとき以外じいさんの顔を見れないで居た


 
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:58:13.42 ID:RU+2MVqeO
アウルベアーって苦戦するか?

 
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:58:38.06 ID:f1FxIDyP0
ある時じいさんの部屋に入ると珍しく起き上がって外を見ていた
じいさんに寝てなくていいのか?と聞くと
「ああ・・・今日は調子がいいんじゃ」
そう言って軽く腕の曲げ伸ばしなどしてみせた
「お前さんのほうの調子はどうじゃ?」
俺はドキッとした
ここ最近、じいさんが寝たきりに近い状態で外に出なくなってから
俺はずっと洞窟に行くふりをしては焚き火をしたり
外をぶらついて時間を潰し、日が暮れると適当に装備を汚し
冒険をしてきたふりをして帰るということを繰り返していた

俺は、極力顔色を変えずに「順調だよ」とだけ返す
じいさんは「そうか」と言って笑った

なぜだろう、こんなに胸が締め付けられるのは?


 
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:59:31.94 ID:f1FxIDyP0
俺は必死に笑顔を作りながら背中に回した手で握りこぶしを作る
じいちゃんの笑顔を見てるとなぜか情けなさがこみ上げてくる
しかしそれでもそれはその情けなさを顔に出せず、変わりに顔には
笑顔と言う名の仮面をつけてじいさんを欺くのに必死になっている・・・

最低だ!
「最近は結構強くなったんだぜ?」
最低だ!
「ほら前に言ってたクマとかも一撃だし」
最低だ!
「この前なんかメタルスライムに会心のいちげきでちゃってさ・・・」
さいて・・・

「・・・もういいんじゃぞ?」


 
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:00:58.15 ID:f1FxIDyP0
じいちゃん・・・知ってたのか?

「おや?なにをじゃ?わしは自慢話はもういいと言ったんだが?」

・・・やられた
全部見透かされてたんだ

「ふむ、黙るか・・・それなら独り言でも言おうかの〜」

昔、わしには息子がおったんじゃがこれがまた口先だけの男でな
いつも貸しボート屋を継ぐのなんて嫌だと言っては
「俺は大商人になる、大商人になってオラクルベリーにカジノを立てるんだ」
なんてことを言っておった



 
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:01:52.03 ID:f1FxIDyP0
ある時・・・丁度お前さんくらいの年のころじゃ
「俺は都会に言って一旗上げて帰ってくる!」
そう言ってオラクルベリーに働きに言ったのじゃ
ところが30近くまで大した努力もせずにいたもんが
いきなり職につけるはずもなく、フリーターに近い生活を
送っておったそうじゃ
収入など、すずめの涙ほど。そのくせ一攫千金を夢見ては博打にはまる日々
そのうち借金をするようになりわしのところに借りに来たりもした
そういうときに決まってでるのがこういう言葉じゃ

「今度新店舗を出すことになってその資金が必要なんだ」
「店?順調だよ!忙しくて暇が無いくらいさ!それでさ今度新しい商品を仕入れたいからまた・・・」

「ウソだと知らなかったのかかだって?知ってたに決まってるさ」
「嘘をつくときの息子は、今のお前さんと同じように・・・


自分にウソをついている顔をしていたからな


 
74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:02:33.04 ID:n4D91dX2O
支援
面白いよー。

 
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:03:02.95 ID:f1FxIDyP0
じゃあなんで・・・なんでウソだと分かってて

「確かにウソをつかれて悲しい気持ちはある。しかしウソをついて一番傷つくのは自分の心じゃ」
「ウソと言うものはつくと、また次のウソをつかなくてはならなくなる」
「次のウソ、そのまた次のウソと重なるうちにそれは大きさを増し」

「いつしかそのウソに自分が押しつぶされるのじゃ」

俺は言葉がでなかった

「そうなれば自分でも気づかないうちに取り返しのつかない場所にきてしまう」
「そうなれば後は・・・」

堕ちていくことしかできなくなるのじゃ


 
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:03:18.41 ID:RU+2MVqeO
フロビアかもん

 
77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:03:46.28 ID:ZDEUdt+XO
オモすれーww
支援

 
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:04:42.58 ID:f1FxIDyP0
じいさん・・・

「結局、息子は自分の借金で首が回らなくなり、最後は薬漬けで廃人になったよ」
「息子の人生じゃ、わしが今更どうこういう気は無い。もちろん、お前の人生にもじゃ・・・」

・・・・・・

「だけど、一つだけ。老いぼれの戯言と聞き流しても構わん。一つだけ言わせてくれ」

「お前がこの先、この村で静かに暮らそうと、何かを諦めてしまおうとそれは構わん」
「しかし、自分の心にだけはウソをつくな!」
もしもお前が少しでもそれを諦めたくない、譲りたくない気持ちがあるのなら
それを貫き通して見せろ・・・わしが言いたいのはそれだけじゃ」

じいさんはそこまで言うと再び床に就いた


 
79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:05:44.02 ID:rdhPdPrhO
前と同じかよ…


続きマダー?

 
80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:05:50.82 ID:f1FxIDyP0
俺は・・・

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっぉぉ」

上半身裸になると雪の降る外へと出て行き腕立てを始める
正直、今更腕立てをしたって何かが変わるわけじゃない
けど、じいさんの話を聞いたときに俺は「悔しい」と思った
そう思ったんだ

思えるうちはまだ大丈夫だ
俺はまだ腐っちゃいない!
30が何だ!元ニートがなんだ!
寒いかとか、敵が強いとか、勇者じゃないとか、向いてないとか・・・
自分に言い訳してんじゃねえよ!!
どうせならレベルMAXまであげて・・・いいわけなんてそれから考えろよ!!

俺は叫びながら腕立て伏せを続けた
腕が痙攣しても続けた
いつしか50回から進まなかった腕立ては100回を超えていた



 
81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:06:07.93 ID:RU+2MVqeO
じいさん、掘ってくれ!
俺は叫んだ。

 
82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:06:38.04 ID:f1FxIDyP0
腕立は121回目を数えたところで終わりを迎えた
腕は毛細血管が所々切れて青くなり軽い痙攣を起こしている
正直言ってかなり頭の悪い筋トレの仕方だ
効率が悪い上に激しい暑さと傷みが腕を襲っている
しかし、なぜか俺は満足だった

「やれば・・・できんじゃん・・・」

いつからだろう?
自分に限界をつけてその先を見ようとしなくなったのは?
いつからだろう?
がむしゃらという言葉の変わりに安定を求めるようになったのは?

俺は、笑った
なぜか知らないが真冬に上半身裸で死ぬほど腕立て伏せをした自分が馬鹿馬鹿しくて、楽しくて、
笑いたくなったのだ


 
83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:06:41.51 ID:ZJEprQVcO
きたい

 
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:08:21.38 ID:f1FxIDyP0
小屋に戻るとじいさんが笑いながら
「なんつーカッコで外に出るんじゃお前は」
そう言いながら暖炉に火をくべていた
「どれ、腕みせてみろ」
俺は両腕を差し出した
「ふ〜む、明日くらいは安静にしとけ。炎症と内出血起こし取るからな」
そう言うとじいさんは俺の分のスープを用意して床に戻った
スープを一口飲む
それは今までに味わった事が無いほど美味しいスープだった

明日は墓の掃除をしよう
それから武器と防具の整備もして・・・

少しではあるが無駄な時間を過ごした
まだまだ取り戻さなくてはいけない時間が一杯ある



 
85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:08:28.55 ID:ZDEUdt+XO
>>75
白夜行思い出したw

 
86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:08:57.91 ID:f1FxIDyP0
それから一月後
俺は地道に鍛錬を重ねていた
毎日腕立に加え腹筋、背筋、スクワット、10キロランニング
それが終わると洞窟へ入りモンスター相手に実践訓練
更には多少じゅもんの心得があるじいさんにホイミを教えてもらった
しかしじいさん曰く
「これだけは才能じゃからな」
とのこと
どうやら俺のかしこさではホイミが精一杯らしい
低学歴オワタ・・・○| ̄|_


 
87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:09:44.00 ID:f1FxIDyP0
まぁホイミ程度やくそうで代用できるから構わないんだけどな
そんなこんなで気づけば俺のレベルは16になっていた
ただし職業が今のところ「ニート」なのでステータスが中々にひどい

ちから:38
すばやさ:31
かしこさ:12
うん:72
HP:98
MP:3

MPがいちホイミです



 
88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:10:15.54 ID:f1FxIDyP0
「言って来い」

じいさんに送り出されて俺は小屋を後にした
今度こそ洞窟の最深部までたどり着く!

まずは雑魚を蹴散らしつつ奥まで進む
階段を下りると早速前回やられたフクロウグマやら腐ったスミスやらと出くわす
がこの間までの俺ではない
最早そいつらすらも雑魚扱いとなった俺はそいつらも蹴散らしつつ奥へと進む

途中でメタルスライムに三度ほど遭遇したがあいつらマジチキン
すぐ逃げる
でもどうせにげるんだろ?とか思って悪口言ってたら米良となえてきて前髪燃えた・・・


 
89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:10:24.54 ID:ZDEUdt+XO
鍛え方がリアルでワロタww

 
90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:10:48.82 ID:ZeCiqp/N0
運たけぇwwwwww

 
91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:10:54.87 ID:f1FxIDyP0
まぁ途中色々あったけど何とか一番奥のフロアに辿りついたっぽい
ちなみに一人で数匹の魔物を相手にするのは中々キツイ
のこりのやくそうが一つ、おまけに毒を受けている

まぁここ終わったら走って帰ればおkとか思っていたらなんと・・・
目の前に湖が広がっていた・・・
唖然とする俺
正直この発想は無かったわー
もう最下層まで来たし引き返そうかと思ったけどでも奥のほうには明らかに
何かありますよ的なオーラ・・・
う〜む、何か向こうに渡れる仕掛けでもあるのか?
しかし毒を受けている状態(どくけしそう無し)でまた歩き回るのは・・・

迷った挙句俺は・・・泳いで渡ることにした


 
92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:11:05.85 ID:RU+2MVqeO
レベル99のスライムとかどうなんだよ

 
93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:13:08.74 ID:f1FxIDyP0
幸い、川でパパさんの後を付けるために泳ぎは練習していたので
この程度の距離なら十分渡れるだろう
そう思っていた時期が私にもありました・・・

入って10Mで装備重くて沈んだ・・・

これはマズイ
装備を置いていかないと向こうには渡れない
しかし装備をおいて行って向こう岸にモンスターが居れば終わりだ
どうしよう・・・・・?
また迷った挙句俺は


全裸になった


 
94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:13:54.97 ID:f1FxIDyP0
この際だし散るなら散るで潔く行こうと思い
全裸で水の中に飛び込む
うはwwww今冬なの忘れてたwwww水冷たすぎワロタwwww
それでも戻ることなく対岸まで泳ぎきった俺
泳ぎきった先には下に下りる階段が見える
俺は対岸に上がると息を整え階段へと向かった


 
95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:15:12.89 ID:kqXr93lP0
しーえんー

 
96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:15:13.06 ID:f1FxIDyP0
階段を降りる・・・

部屋?
こんな洞窟の奥になんで部屋が?
ドアノブに手をかけるとどうやら鍵は閉まっていないようだ
俺は意を決してドアを開く

中は薄汚れた倉庫のようなところだった
辺りを見渡すと奥に何かを見つけた

「・・・手紙?」

そしてその横には

見ているだけで吸い込まれそうな美しい刀身の剣が突き立てられていた


 
97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:15:57.53 ID:f1FxIDyP0
俺はまず剣に手をかける
柄を握り軽く力を入れると

「ヒュッ」

と小さな音を立てて剣が抜けた
・・・軽い・・・まるで持っていないみたいな感覚だ
軽く振ってみる・・・剣が小気味良い音を立てて空を切る
すげぇ!これマジスゲェ!

ニートは天空の剣を手に入れた

Eてんくうのつるぎ



E羞恥心


 
98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:17:31.57 ID:f1FxIDyP0
剣の見事さに満足した俺は次に手紙を読むことにした

「・・・これは?」

それはパパさんからパパさんの息子の紫へと当てられた手紙だった
そこにはパパさんが自分の死を覚悟していること
パパさんの奥さんの話や自分のはなし
そして・・・

勇者にまつわる話が書かれていた
とするとこの剣は・・・正真正銘の勇者の剣なのだろうか?

ニートはてんくうのつるぎを外した





E自尊心


 
99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:18:25.86 ID:ZDEUdt+XO
ニート=天空の勇者
すげぇww

 
100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:18:30.28 ID:f1FxIDyP0
思わぬ話の大きさにびびりまくりの俺
いやだって勇者とかいきなり言われても・・・
どうしようか?
これはパパさんが紫に宛てた手紙だし剣も紫に託したもの・・・
第三者丸出しな俺が持っていくのはお門違いだろう
でも・・・もし紫が既に亡くなっていたら?

・・・俺は迷った挙句剣と手紙を置いていくことにした
とりあえず先にパパさんの故郷と紫を探して
見つからなければ取りにくればいい
そう思った

俺は地下の部屋を後にした・・・全裸で


 
101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:19:59.20 ID:ZDEUdt+XO
意味ねぇwwじゃんww

 
102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:20:01.55 ID:f1FxIDyP0
またしても冷たい水の中を泳いで渡る
そういえば毒を受けていたのを思い出して一気にテンション下がった
あぁ・・・マジ意識朦朧としてきた・・・

対岸に戻り何とか装備を身につけて外に出る
途中でメタルスライムが一杯出てきたときには
珍しく逃げないでメラ連発してきてマジ空気嫁って思った

何とか外に出てくると暖かい日差しが俺を出迎えてくれた
気づけば冬も終わりに近づき春が近い
思えば俺がパパさんの後を付け始めてからもう一年が過ぎようとしている・・・

少しは俺も成長できたのだろうか?
とりあえず今はじいさんの所へ帰ろう
そして・・・旅立ちと別れの準備をしなくてはならない・・・

第一章『片乳首出したおっさんの後つけたら天空の剣見つけたwwww』


糸冬



 
103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:22:34.60 ID:ZDEUdt+XO
乙w

 
104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:24:34.44 ID:f1FxIDyP0
さて
とりあえず前回までの投下終了です
これから

第二章「もれ旅立つよ〜自宅から世界の警備員へ〜」

をお送りいたします


 
105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:25:30.35 ID:kqXr93lP0
がんばれ









がんばれ!

 
106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:25:42.86 ID:f1FxIDyP0
の前に質問あったら受け付けるが?
無かったら寂しさを感じさせずに続きを書きます

 
107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:25:43.79 ID:tb0MRWDR0
世界の警備員wwwwwwwww
スケールでけぇwwwwwww

 
108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:27:00.97 ID:ZDEUdt+XO
かんばれ

 
109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:27:14.83 ID:9Z0TBGohO
世界警備員吹いた
どこかで使ってみたいな

 
110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:27:26.31 ID:nNcLce4z0
おもれえwwwwww支援wwwwww

 
111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:28:21.01 ID:f1FxIDyP0
うむ内容だな
よし、何事も無かったかのように続きいこうか

投下遅くなるけどかんべんしてつかぁさい